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過去との遭遇

またまた、友人のさとう氏からの投稿:

とある夏の日の、お昼どき

そこは、今では見かけることも少なくなったが、かつてはデパートの「食堂街のフロア」に必ずあったような、しかしとりたてて何の変哲もない中華料理屋であった。我々は、何の不安も、また何の期待も抱かず、ただ自らの胃袋を満たすためだけの目的で、そこに入ったのであった。

そして、いつものように、ありふれた、だが平和ではあるランチタイムがやってくる筈であった。

しかし、それからほんの数秒後、我々は予期せぬ衝撃に襲われ、凍りつく!
それは・・・、想像だにしない、過去との遭遇である。

愛想の悪い店員に案内されるがまま、我々はテーブルについた。我々は、すぐに不自然さを感じる。何かがおかしい。原因はすぐに見つかった。

ランチ:971円(税別)

消費税を加えると1019円という、どう考えても不自然な価格設定。誰かが呻ように呟く。「・・・これは・・・、消費税3%の時代の、価格設定だ・・・」そう確かに、消費税3%であれば、ちょうど1000円となる価格。

だがしかし、3%だった消費税が5%に引き上げられて、既に6年以上の歳月が流れている筈。

「・・・筈?」我々の背筋に冷たいものが走る。

「我々のいるここは、本当に21世紀か? 鉄腕アトムが生まれた、2003年か?」、と。

我々は無事に、元の時代に戻れるのであろうか・・・。


ちゅーかさー、もしかしたら、「6年以上も値段を変えてないよ」って暗に言いたいんかもしれんけど、

その値段、計算がめんどいっちゅーねん。

おしまい

後日談:

内税表示が義務化されたので、どんな値段を表示するのか楽しみにしながら再訪してみましたが、普通のキリのいい値段がつけられていて、ひじょ~にガッカリしました。「何故その値段?」と思わず客が考えてしまう1,019円で頑張って欲しかったな~。(あまりにガッカリだったので、新たに設定された値段は幾らだったか忘れてしまいましたが、確か1,020円とか1,050円とかそんな値段でした。)


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