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[1995] Windows 3.1導入「崩壊へ向かう386環境」(追憶)

抜本的改革とは?

GUI全盛の時代の中で...

さて、「コンシューマ向けコンピュータ周辺機器開発者」の端くれである私としましては、昨今のGUI全盛の世の中で、相変わらず PC-9801の DOSでせこせことやっているばかりにもいかなくなり... まあ世知辛い世の中になったものです(笑)

そういうわけで、時代は既に黒船機(PC/AT)の様相となっているが、これを仕事にしている私としても、いい加減自宅のマシンも新調せねばならないかなぁというとんでもない考えを起こしたのであった。とりあえず、現在の目標は虹色林檎の中古機である(何故??)

ところが、これをよく考えたとき、とてつもない出費が必要なことが判明してきた。

取りあえず、現在私が所有しているパソコン関連機器で、そのまま流用できるものがなに一つない(MIDIぐらいか(笑))... すなわち、私が新規に Macを買うということは、そこらへんの中高生が「Macってカワイイよね」とかいいながら買っていくという、そのレベルと全く変わらないということである(号泣)

どう転ぼうと、必要となるものは一体何なのか!?

まぁ、PC/ATにせよ Macにせよ、まずもってマルチスキャンモニタは不可欠なアイテムである。パソコン本体を買う金のない私は、とりあえずこのアイテムを入手し、そして本体の安くなるのを待とうかという気になってきた。そのため、この年明け(95年)からカタログを物色しながらいろいろと考えていたのである。

いずれにせよこの時代は、いくら個人レベルとは言えマルチスキャンを買うなら17インチは最低線である。17インチなら、Macなら A4文書を楽々と表示できる*し、PC/ATなら 15インチではとても見れない 1024x768 の解像度も、17インチなら十分実用になる。まさに時代は 17インチマルチスキャンを要求しているのである。

*)Macは、画面サイズそのものが、文書印刷サイズと同じ。A4の文書なら、A4より大きなモニタが欲しいところ。Windowsと違い、DTPに利用しやすいのもこのあたりに理由がある。

ところが、ここで重大な問題点にぶち当たった。そう、現在の17インチマルチスキャンモニタで、98の DOS(24Hz:640x400)に対応しているものがあまりにも少ないのである。来るべき日のためにモニタを買おうと思ってはいるのだが、流石に、幾らなんでも自分のマシン(PC98)で使えないものを買うというのは、現状としてもったいなさ過ぎる。したがって、98で使用するためには、ICM製などのいわゆる「98用のマルチスキャン」を購入する他ない。NANAOとか MAGVIEWとかが欲しかった私にとってみれば、これはかなりの問題である。

しかし、ここで福音が…(笑)。というのも、FlexScan 54Tという、98解像度にまで対応したモニタが NANAO様から発売されたのである。このニュースに私は喜んだ。勿論カタログも見た。ああっ、素敵ぃ。これは...買いだっ!!(笑)

モニタ購入のためには?

とまあ、心も決めたのだが、冷静に考えるといろいろな問題があるものだ。まず、ウチは現状、PCモニタがTVを兼ねている(NEC PC-TV451)。そのため、せっかく NANAOモニタを買っても、テレビは必要なので、現状のモニタがそのままテレビとして残るのである。で、机を見渡すと... 2台もブラウン管製品を置くスペースなどあろうはずもない!

これは何が悪いのか?? 良く見ると、もっとも場所を取っているのは EPSONの 136桁ドットプリンタ(VP-1350)である。こうなると、真っ先に処分するのはこいつだと考えたのは至極当然である。

だが、Printerだけは処分できない。ただでさえプログラマの端くれとしては、ソース打ち出しのためプリンタを必要とするのに加え、最近はオンラインソフトばかり使っているため、READMEを印字しておく必要性がますます高い。さすがにこれには閉口し、まずモニタの前に、プリンタを買うことにしたのである...。


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