"仮想"アイドル次々誕生
画面からファンに語りかけるバーチャルアイドル。右上が、歌手デビューした藤崎詩織=東京・六本木のディスコで
「私と一緒にステキな思い出つくりましょ」。サラサラのロングヘアにヘアバンドをした美少女が巨大スクリーンからほほ笑みかけると、約六百人の観客から歓声があがった。
藤崎詩織、十七歳。十二月に歌手デビューしたばかり。ただひとつ、普通のアイドルと違うのは、画面の中でしか存在できない「バーチャル(仮想)アイドル」という点だ。
詩織は、百万枚を超える大ヒットになった恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」の主役。高校では成績優秀・スポーツ万能のマドンナ的存在で、彼女から「愛の告白」を受けるのがゲーム一の難関、とされている。
制作したコナミはこの人気に目をつけて、ゲームのキャラクターから芸能界へデビューさせた。財津和夫さんら一流ミュージシャンが作曲し、総額二億円をかけて売り出した。今年はアルバムを出し、コンサートまで予定している。
歌っているのは声優の金月真美さんだが、アイドルはあくまでキャラクターの藤崎詩織なので、金月さんの名前はCDなどに一切だしていない。
バーチャルアイドルでは、ホリプロがコンピュータグラフィックスを使って、ダンスしながら歌う「伊達杏子」をデビューさせている。「リカちゃん人形」で知られるタカラもこの春、画面でおしゃべりするリカちゃんを登場させる予定。年をとらないアイドルが、アムロと一緒にヒットチャートに登場する日も、遠くないかもしれない。
○リプロとか、○カラとかの企画って、何か勘違いしてるんじゃないの!!??。
ときメモは「ゲームの中でストーリーがあって、既にファンの中で『理想人格化(神格化?)』してるから、受け入れられる」のであって、間違っても「平面(2次元)だから」「CGだから」「髪の毛が赤かったり緑だったりするから」「年を取らないから」受け入れられてるわけじゃないと思うぞ!!
「キャラの性格付け」「プレーヤに対するリアクション(インタラクティブ性)」というバックグラウンドがあってからこそバーチャアイドルが受け入れられるものだと思うが...。まったく、業界を勘違いして、「ただ売れそうだから」参入するというあたりは呆れて言葉も...。(億単位の金が無駄になるぞ!!)
ゲーム界でバーチャアイドル化が可能なキャラが残っているとすれば、筆者が思うに「がろ伝」「侍魂」「同級生(/2/下級生)」ぐらいのものじゃないの?? アニメ界にはいっぱいいそうだけど...。