最近、世間では CDのリッピング → MP3化が大はやりらしい。著作権の問題が常に付きまとうので個人的には MP3とかはあまり興味がないが、ウチにある大量のアナログ音源(カセットテープ700本)を眺めるにつけ、これをどうにかしたいという気持ちが沸々と湧いてきた。
勿論、PC上にサウンドカードは装備されているので、サウンドカードの LINE IN にカセットデッキの LINE OUT を突っ込んで WAV化してやればよいというそれだけの話だが、やる以上は ノイズの宝庫である PC内蔵のサウンドカードより、外付けタイプでノイズフリーのサウンドデバイスを通してやりたい。ついでに、編集用にそれなりのユーティリティソフトも必要だろう。さらに、将来的にポータブル MP3プレーヤなどを購入したときのことも考えると、これらのデータを MP3変換するソフトも必要になることだろうし、S/PDIF(デジタル入出力)などがあると、MD や DATとのリンクも可能となることだろう。これは MD + DAT ユーザの私としても、是非欲しい機能だ。こうなると、標準サウンドカードでは手も足も出ない。やっぱり是が非でもサウンドデバイスを買わねば!
いろいろと見渡すと、SKnet や オンキョー から発売されているが、SKnet のはハードウェアだけという感じで論外、オンキョーの製品は作りも丁寧で高級感に溢れ、非常に惹かれるが若干予算オーバー。というわけで、コストと性能、機能とトータルバランスに優れた Roland UA-30 に決定。ベスト電器本店にて入手*する...
さて、使用感だが、まずノイズが皆無なのに驚き。心配していた USB給電の安定性も特に問題なく、ノート、デスクトップ関係なく、USBハブ経由でも完全動作した。S/PDIF についてもコアキシャルと光端子が両方備えられているのも私にとってはポイントが高く、基本的仕様は十分満足だ。ただ、ちょっと詰めが甘いかな... というのも、もう少しキャビに高級感が欲しいのと、入力ゲインコントロールのためのスライドスイッチはデザイン上の採用だろうが、実際にはロータリータイプのものの方が微調整がしやすく使いやすいのじゃないかとか、4段階のLEDインジケータはかなりアバウトで全然役に立っていないとか...。しかし総じて満足できる内容ではないだろうか。