先々週、北海道に行ったばかりだというのに、またもや来月の北海道旅行の手配をしてしまった。果たしてこんなことでよいのだろうか...(^^;) で、次回の北海道旅行は5日間で道南部を一周するというスケジュールになったので、撮影機材もさすがにしょぼいデジカメのみというわけにはいくまい。
私の所有している一眼は、Canon EOS 1000QD (1990年発売) という EOSシリーズのはしりの製品で、買った当時は最新型、かつ学生の身にはとてつもなく高価な買い物だった(これ以上のものには全く手が出なかった)。当然、純正レンズなど高嶺の花で、SIGMAの 28-70mm+70-210mm レンズセットで購入したものだ。
私はカメラにさほど興味がないので詳しいことは良くわからないのだが、Canon の AFレンズは USM (超音波モータ) を使っているのに対し、当時の SIGMA レンズは通常のモータを使っていたと思われる*。そのため、AFが作動するたびにギギーゴリゴリというメカニカルな回転音が響き渡り、いかにもガンバって動いていますという感じがしたものだ。
で、私の手持ちのこれら SIGMAレンズは、最近、両方ともモータの調子がすこぶる悪く、ギアがガタガタと音を立てるだけで、すでに AFで駆動できなくなっていた。そのため、ここのところ MFで使っていたのだが、28-70mmに関しては、どこが腐ったのか、とうとう手で渾身の力を振り絞っても全く回らないようになってしまったのだ。
うーん、さすがにこれでは新調を考えざるを得まい。そもそも、カメラ本体もいい加減ヘタってきてるし、ひょっとしたら、カメラ+標準ズームレンズのセットで買いなおした方がマシじゃぁなかろうかなどと考え、みみゆき様を連れ立ってビックカメラに向かう。
店頭につくと、EOS Kiss などが、標準ズームレンズとセットで3万円台からあった。なるほど、お買い得といえばお買い得だが... しかし、このプラモデルっぽい、チャチな作りはどうにかならんのかねぇ。はっきりいって、APSカメラにも劣るその質感。手持ちの EOS 1000と比べても、諸元表にあわられる性能こそ互角なのだが、明らかに格落ちとしか感じられない。カメラは落下してでも動かにゃぁいかん機器だというのに、こんなんじゃぁ話にならん。かといって、現行の EOSシリーズがそんなに魅力的かと聞かれると、これといってそそられるものがない。じゃぁ、とりあえず一番廉価な標準ズームだけ購入して、EOS 1000 本体がくたばる数年後まで使ってから考えてもよかろう。そのころには、きっとより魅力的な EOS が出てるに違いない。
そこで、標準ズームを眺めてみる。おお、Canon EF28-80mm/F3.5-5.6V USM が、たった 11,000円とな? 定価は 26,000円なのに、これは安い! だいたい、先々月にキタムラの中古品で見たときも 9,800円はしたはずだ。レンズ自体は F3.5-5.6と暗いけど、夜景や花火を撮る趣味もないし、とりあえずこれで十分だろう。
そう判断した私は、店員を呼び見せてもらうことに。カバンからヨレヨレの EOS 1000QDを取り出し、早速取り付けてみる。えっ、EOS 1000の AFって、こんなに速かったの!? 自分のカメラで USMを使ったことのない私は、若干速くなるだろうと予想はしていたものの、思わず仰天してしまった。これなら、常用レンズとしても、暫くは安心して使えることだろう...。10年落ちの EOS 1000をちょっと見直した次第であった。