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[1995.07.15] Apple Macintosh LC630 (パソコン)

東京出張後日談

くそ暑かった3日間の東京出張を終え、博多に戻ってみたら、U氏(職場の同僚)は FM/V買ってるし、H氏(職場の先輩)は WOODY PD買ってるし、仕事は二転三転してるし、もう気分は浦島太郎である。さすがにこの流れに乗り遅れてはいけないなどと感じ、突然マックユーザーとなっている私である(何故??)

Macintosh LC630 購入内容

Macintosh LC630

OAシステムプラザ(ジークス3F)で買った Macintosh LC630 / 12M / 350M / CD (CPU MC68LC040-33MHz)。キーボードとナナオ純正BNCケーブルとのセットで\125,000。キャンペーンのキャッシュバックで Appleから2万円戻ってくるから、本体についてはお買得なのだが、はっきり言ってナナオ様のケーブルが一番高かったような気がする(笑)。

このスペックは、私のような一般ユーザーには、必要にして十分な性能。とりあえず、68040マシンが10万円で買えるなんて、SE/30の120万円という時代から考えれば到底考えられない。あるとしても10年以上は先の話だと思っていたのに、あっさりと数年でここまで…(;_;)

ユーザ登録用紙の怪...

と、気分が良かったのはここまで。

パッケージをあけると、そこには巨大なユーザー登録書が。見ると、「生年月日、職業、家族構成、職場人員数、年収...」延々40項目にも及ぶ個人情報が、必須の記入項目として掲げられている...。大体、パソコンごときのサポートを受けるのに、何で年収の記入が必要なんだよ!! 年収に応じてサポート形態を変えるとでもいうのだろうか(怒)。今時クレジットカードの申請書でもこんなもん書かされねえよ!! Appleのあまりの横暴さにむかついたので、速攻破り捨ててしまった。今考えると、「史上最低最悪のユーザー登録用紙」のお手本として残しておけばよかったと思う。

しかも初っ端から起動しないし

さらには、購入早々いきなり起動しないのには驚いた。電源を入れると突然「ATAディスクが起動できません」だとぉ~。試行錯誤の末、とうとういきなり購入初日というのに分解。HDDを抜き差しし直して何とか認識したのである。ちなみにこの後も数日して同じ現象が起こったが、このときも同じく分解して差し直した。一体何なんだ!? これだから昨今の Appleは嫌いじゃ。

とりあえず買ったからには、面白そうなCD-ROMソフトを買いに行こうと思い本屋に行くが、TECH WINをはじめとするWindows関連CD-ROMマガジンしかなかった。やっぱ時代は完全に Windows主導だなぁ。考えてみれば、OSがリリースされるとともに、数々の開発ツール/言語がそこら中のソフト屋に並ぶ Windowsに対し、Macなどはハードの仕様すら殆ど公開されていない。ソフトハウスがソフトを作り、ユーザーがそれを使うという図式の5年前までは Mac方式は理想だったが、現在のように情報発信源がユーザー主導(Freeware主体)の時代になると、Windowsの優位性が光ってくる。

「マルチメディア」というのは何もハードウェアがマルチデバイスに対応しているという意味じゃなくて、「情報発信源の複数化」すなわち、誰もがプログラム、音楽、文書等々の情報発信源になれるという意味なのだ。そういう意味では、マルチメディアの最先鋒と思われていた Macも、見方を変えれば単なる文房具なのである。それにしても PowerMacは高すぎる。暴利だ(笑)。業務用かマニア以外は買えん。今時30万を超えるパソコンなんて…

やっぱ時代は X68k かな!? (^^;) X68kのノートパソコンなんか出たら買っちゃうのになぁ...

補記:筆者注

筆者は別にマックを嫌いなわけでもこき下ろしている訳でもない。むしろ、昔からマックには特別の感情を持っている。Apple II や Macintosh II が出現したときの感動は今でも忘れることができない。パソコンの世界に限ってみれば、カラー化、マルチメディア化を先導してきたのも誰が何と言おうとマックだろう。ただ、顧客を無視しっぱなしの最近の Apple、凋落も当然だと思う...


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