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Honeyとの出会い

なんのこっちゃ... ^^; > タイトル

ここでは、筆者がマレーシアにて Honey と出会い、心凌迷と化し、中文クラスの門戸を叩くに至った経緯を簡単にというか適当にまとめてみることにします

2005年、突然のマレーシア出張

Malaysia

もう4年も前のことになるが、2005年5月、マレーシア ジョホールバル州* に1ヶ月間ほど滞在したことがあった(一応、仕事)。

*シンガポールの対岸

時代は中国語か!?

仕事自体はいろいろとトラブルが発生し、ホテルに軟禁状態?だったのだが、不幸なことにホテルにはLANがなくダイヤルアップ従量制!とてもじゃぁないが会社への報告書メール送信時以外は(電話代が高すぎて)到底ネットサーフィンなどには使えない。かといってTVを点ければ、そのほとんどはマレー語か中国語...(英語が分かれば何処へ行っても困らないなんて言ってた高校の英語教師は無責任だのぉ...と思い返してみたりする)

さすがにマレー語の番組はさっぱり意味不明なので、中華系娯楽番組(日本の娯楽番組と一緒でテロップ風の字幕が飛び交う)を眺めて見るわけだが、一応漢字で書かれているはずの字幕すらさっぱり意味が分からず「何が可笑しくてこの人たち笑ってるんだろ?」という状態。かろうじて理解できたのが「星期」と書いてあるのが曜日のこと??ぐらい...。

しかし、こんなに退屈だと中国語の意味ぐらい分かるようにならんと辛いなぁ...。

チャート一位、平積み Honey!(王心凌)

Cyndi Honey

さて話は変わって...

滞在中は生水が飲めないので、飲料(というか Tiger Beer だな...)を調達するために、歩いて Plaza Pelangi というショッピングモール(の中にある'METROJAYA' なる大型スーパー)によく買い出しに出かけていた。

この Plaza Pelangi は中央部が数階分の吹き抜け構造になっており、当時その吹き抜け部には2階分にもわたる大きさのHoneyと書いた中華系(正しくは台湾)アイドルの垂れ幕が下がっていた。いや、それだけではなく建物の外壁にも、表通りに面した看板にもこれまたとてつもなく巨大な「Honey」のポスターが...。

なんでも、この吹き抜けホールでこのアイドルのサイン会が開催(5月22日)されるとのことで、確かにショッピングモールのCDショップを見ると平積み状態でチャート一位!なんだかよく分からんが大変な人気のようだ。前述のこともあるので、それほど人気があるのならこのCDでも買って中国語に親しんでみようかと考えたが、いざCDの実物を手に取るとそのあまりにも「はづい」ジャケットに、中年オヤジがこんなもん買うのも果たしていかがなものか...とその場を後にした。

Honeyをゲット、そして帰国

Cyndiの直筆サイン! 甜蜜慶功版

Cyndi Honey

そんなこんなで滞在は続いたのであるが... 英単語通じなくとも漢字ぐらいなら読めるだろうしなんとかかるだろ!と中華風屋台(右上写真参照)に出かけメニューに書かれた文字のイメージだけで適当に頼んでみれば、なんだか予想外のもの* が出てきてすっかり意気消沈*。さらには、帰国前日に行った中華系両替商にレート間違えられ、文句の一つでも言ってやりたかったがさっぱり通じず...。

*)後で分かったのだが、と書いてのことだったり、と書いてのことだったり、中国語の漢字は、日本語の漢字となんだかちょっとずつずれてるんですよねぇ...

う~ん、次海外に行くまでには、せめて喋れずとも中国語の意味ぐらいは分かるようになっておかねば!そういえば、英語もビートルズの音楽と歌詞から入るよねぇ...。と、ここでふと頭をよぎったのが「Honey」である!

もともと興味がなかったので、5/22のサイン会などすっかり忘れてて既に終わっていたが(今思えば惜しいことをした??)、思い立ったら即、Plaza Pelangi のCDショップに行き、意を決して「Honey 甜蜜慶功版」を買ってみる(RM47.5ナリ)。

と、お店のオバチャン曰く(一応英語)「この前の日曜日にシンディ来たんだよ、あんた知ってる?」「このCDの中にはそのときの直筆サインが入ってる、あんたはとてもラッキーだ」と...。いや、だからここにいるこの中年オヤジはシンディのファンじゃなく、ただの一旅行者だって...。

帰国して開封してみる。確かに歌詞カードに直筆サインが入ってる...(写真参照)。お、CD2枚?? 一枚は Video CD * かぁ~ (何でいまどきDVDじゃないの?)。辛気臭い曲入ってるのかなぁ?(←中華ポップスに対する当時の勝手なイメージ)

*このVCDに有名な軍服姿のハニハニダンスバージョンが入っている。

ヘビーローテーション、はにはに~

さて聴いてみるかぁ。と、いきなり「はにはに~ はにはに~」おっ、何かイイ感じじゃないですか!これなら覚えられるかも...(まさかこの曲がのちのニコニコ動画で大ブレイクするとはこの時は思いもよらず...)

しかぁし、、、歌詞カードを見てもさっぱり意味不明。WEB上の翻訳にかけてみるもさっぱり意味が分からん。だめかも。。。いや、しかしせっかく買ってきたからには一曲ぐらい... と、2005年当時、ピンインも四声の存在もろくに知らない状態で一週間かけて一文字ずつネット辞書にかけて漢字の意味と読みを調べて必死こいて作ったのがこれ(pdfhoney_lyric.pdf)。

全文字調べたにもかかわらず、相変わらず何回読んでも意味はさっぱり分からんが、少なくとも顔から火が出そうなほど相当ベタでこっぱずかしい歌詞である、ということまではおぼろげながら理解できた。これをプリントアウトし、さらに1ヶ月ほど通勤電車で眺めながら毎日ヘビーローテーションで聞いていると、なんとなくこの曲の発音だけは頭の中に入ってしまった...。でも相変わらず意味不明なので、ここでいったん頓挫してしまう...。

後日談

2007年、ついに中文入門クラスの門戸を叩く...

それから1年以上経った 2006年末のある日、職場の懇親会でカラオケに。といいつつ、この日はなぜか皆完全に練習モード。私も練習練習といいつつあまりにもネタがないので適当にぱらぱらとめくってみると、あるじゃないですか、Honey 出張で唯一覚えた曲だと前振りしつつ、音の記憶だけを頼りに意外と歌えてしまうのが不思議である...。

でもこんなんじゃだめだよなぁ(当初の目的全然達成されてないじゃん...)と2年弱を経てここでようやく一念発起、2007年度スタートの中文入門コースに申し込んでみる。

ということで、相当紆余曲折しつつも結果的には Cyndi「Honey」のおかげで?中文を勉強するとっかかりになったのであった。なんてこったい^^;

2年遅れること、日本国内でもついに大ブレイク!

ちょうどこの2007年夏、なぜかニコ動を起点に「ハニハニダンス」の名称で「Honey」がブレイク。その後「踊ってみた」「歌ってみた」「Vocaloid (初音ミク、鏡音リン レン、巡音ルカ)」「有志による日本語訳」などすごい勢いで各種二次創作物が...。

こうして、Youtube, ニコ動ともに、「Honey」「王心凌」関係でいろんなものがあがっていますが、特に下記などは凄いです... いつの時代もネット社会には職人はいますが、神の領域です。。。


【VOCALOID】HONEY - NANAMEUE ALL☆STARS【3DPV】
(中文と英文がついてますのでわかりやすいですね)

研究成果物 ~やっぱり唄わなきゃ!~

その後... 語学力・会話力の向上云々以上に、筆者のCyndiカラオケレパートリーはすごい勢いで増えていったりしたのであった...。この間の研究成果物は下記;

王心凌さんのアルバムを今から初めて1つだけ買うなら、集大成的に72曲(7年分の曲)が入っている「美麗的日子」という選択肢になろうかと思います。過去のアルバムを買い逃した心凌迷にとっては、「當你」「手錶」「You are my only love」「瞬間」「木馬屠城記」などが収録されているというだけで買いではないでしょうか ^^;

一方、過去アルバムを全部持ってる筆者としては、本アルバムのメリットは殆どない、にもかかわらずやっぱり...(以下略)

王心凌(Cyndi Wang)リンク集