標準ズームレンズを Canon純正品に買いなおしてからというもの、相対的に、手持ちの望遠レンズ (SIGMA:70-210mm) の使いにくさを改めて実感させられることになった。とにかく、モータの調子もガリガリと音を出し不安定、とてもこのまま使い続けられる状況ではない。そろそろ望遠も買いなおしたほうが良いのだろうか...。
Canon 純正の望遠ズームレンズといえば、真っ先に思い浮かぶのが、プロカメラマンご用達、EF70-200mm/F2.8L USM だ。これは、EOS シリーズの人気を不動のものにしたともいえる決定版のレンズであり、UDレンズを多用することで F2.8を実現した、とにかくゴージャスな作りの製品だ。これが店頭でショーケースにはいっているのを見るたびに、毎度のごとく、その造形美に引き寄せられる。やはり、精巧に丹精に作られた製品は、必然的に卓越した芸術性を帯びるようになっているものらしい。もちろん、私もご多分に漏れず、10年前に EOSを買ったときからこのレンズには憧れ続けてきたが、定価 20万円強、実売でも 16万円台では到底手も足も出ない。ましてや、300mm などは欲しいのはヤマヤマだが、値段など見る気すらしないシロモノだ(笑)
しかし、ここでよく考えてみる。標準ズーム系に関していえば、次回、カメラ本体を買い換えるときにセットで買い換えるとお値段的にも助かることが予想されるが、こと、望遠系に関して言えば、手ブレしやすいこともあり、何よりも明るさが命だ。セットで来るような製品にロクなものはない。だとすれば、本体とは関係なく、早めに明るいものに買い換えて、長く使ったほうがよさそうだ。それに、レンズは質草にもなりうる精密機械なのだから、そういう意味でも、損はするまい (^^;) それに、70-200mmでも F2.8なら、エクステンダを使えばそれなりに明るい 400mmとして使えるので、なかなかお買い得感がある。
そんなことを悶々と考えつつ3ヶ月が過ぎた。この3ヶ月間、福岡市近郊の店頭を回った限りでは、ビックカメラ天神が 135,000円と、ダントツに安い。(この値段は、後で調べたら池袋本店より安かった)。さすがに安売りを自負するだけのことはあるなと感心するが、いくら安いとはいえ値段が値段だけになかなか踏ん切りがつかない。
と、ここで嬉しいニュースが！ ビックカメラ天神店が、我らがダイエーホークスの優勝に合わせて、4日間限定で 13%のポイント還元セールを行うとのことだ。通常でも10%(＝13,500円)還元ということもあり、十分安いのだが、さらに加えて 4,050円も安くなるということだ。これは見逃せない。というか、今回買わなければ、一生買えそうにない。だとすれば、今買うしかないっ！！
早速、お金を握り締め、ビックカメラへ向かう。そこには憧れの EF70-200mm/F2.8L USM が燦然と光り輝いていた。そこで店員を捕まえ、何気に「これ、この値段でいっぱいいっぱいですか？」などと聞いてみると、なんと、4,000円も引いてくれることになった。ということは、131,000円 の 13% ポイントバックということで、実質 113,970円となり、定価から考えると 45%引きだ。やはりダメもとで言ってみるものである。さすがにビックカメラ、在庫があるということなのでそのまま購入。帰りの電車でもそのずっしりした重み (約1.3kg) が妙に心地よい。
個人的には、F2.8などというレンズを使うのは初めてなのだが、その明るさたるや、本当に驚愕モノである。多少暗い場所でも、ぴたりと決まる。レンズ購入後本格的に使ったのは kimu様の結婚式のときであったが、このときなど、キャンドルサービスなど暗い中でもバッチリ使えるのには本当に驚いた。こんなに明るいレンズが使いやすいのなら、早めに(せめて北海道旅行前ぐらいには)買っておけば良かったよ。うーん、悲しいかな、この前買ったばかりの標準ズームレンズの暗さが気になってきた(笑) 悲しい性じゃ。あと、手持ちの EOS 1000 のレンズマウントがなぜか安っちぃプラスチック製なので、こういった重量級レンズを装着すると少々光軸がぐらつくのが気になる。こうなると、やっぱ本体も買い替えにゃいかんなぁ。
しかしいいレンズだなぁ。こうなると、また、レンズを抱えて北海道旅行に行きたくなってくるなぁ...(爆笑)