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[2002.05.07] IO DATA LCD-A16H (液晶モニタ)

SXGAってイイもんですなぁ...

リビングにデスクトップPCを設置して使っていたが、お嬢様がすぐにちょっかい出すのでとうとう別室に移動することになった。しかしながら、リビングにPCがなくなればなくなったでちょっとした調べモノなどができなくなりそれはそれで不便きわまりない。さらに追い討ちをかけるように、みみゆき様の VAIOノートの調子が悪くなってきた。OSの再インストールという手もあるが、よくよく考えると、今となっては過去のスペックである Celeron 300 ノートPC でそこまでして環境を再構築するというのも面倒な話だ。

こういったことを考え合わせた末、昨年購入したものの殆ど使っていなかった省スペースベアボーンPCをリビングに復活、設置するのがよいのではとの結論に至った。ところでここで問題になるのが、モニタが1台しかないことだ。だとすれば買わねばならぬ!

最近では、モニタも割合気軽に買える1万円台という価格帯から設定されているし、フラットディスプレイタイプのものもかなり価格が安くなってきている... とはいえ、CRTで3万円近くともなると、もう少しで 15インチ液晶モニタに手が届く価格帯だ。いくらフラットディスプレイで視認性が向上しているとはいえ、やはり CRTディスプレイ特有のフォーカスや各種歪といった問題は本質的になくなるものではない。そういうことも考えると、さすがに今更 CRTを買う気も起こらない。今時モニタを買うなら、やはり液晶以外ありえまい。最近では、液晶パネルの卸売価格も上昇に転じているとのことで、そろそろ液晶も買いどきなのかもしれない。

早速、PCショップをハシゴして液晶モニタを物色してみるものの、さすがに液晶、高価である。そもそも、14~15インチクラス、XGAアナログ1系統入力のみというものでも、4万円台であることを考えると、同スペックのCRTとは2万円近い価格差がある。14インチといえば小さく聞こえるかもしれないが、ノートPCユーザからすれば(特に今まで使っているVAIO505と比べると)とても広大に感じるので全く気にならないのとはいえ、さすがにこの価格帯を考えると、もう少しふんばって15インチ以上とか、SXGAが欲しくなるのも当然というものだ。しかしSXGA の使える液晶モニタは否応無しに 16~17インチクラス(7~8万円台)と倍近い価格帯となる。リビングPCの用途といえば、結局ブラウジングとメールというわけで開発業務などに使うものではないし、1日あたり 1~2時間の使用頻度のものにPC本体の倍以上もする8万円のモニタを購入するとなると、二の足を踏むのは当然だ...。といろいろと考えた結果、14~15インチの XGAクラスで4万円台ぐらいが妥当な価格ということで心の中では落ち着いた。

IO DATA LCD-A16H

しかし、何度も店頭に買いに足を運ぶものの、この価格帯のモニタ、見れば見るほど細部の作りの甘さが気になって、どうしても購入に踏み切れない... そんなことを繰り返しているところで、たまたま閉店時刻間際のビックカメラに寄ってみると... なんと、SXGA液晶モニタ IO DATA LCD-A16H5台限りで 49,800円とあるではないか!(ちなみにこの時点で残り台数が2台となっていた)

これは、SXGAの製品としては見たことのない破格値である。しかも、kakaku.com の掲示板でもそれなりに評判のよかった製品だ。入力はアナログRGB一系統のみで、在庫のボディ色は黒しかないという若干気になる点はあるものの、おそらくこの内容の製品がこの価格で売られることは暫くないであろう。しかもビック10%ポイント還元の存在を考えれば、今ここでこれを買わずしていつどこで何を買うの?という感じである。お金の持ち合わせがない私は、早速店員に保護をお願いしてその間に最寄のCD機までダッシュして事なきを得たのであった。

加えて、帰り間際に デスクトップ PCに載せている HDDの調子が異様に悪かったのを思い出し、その勢いで IBM IC35L060AVVA07-0(7200rpm/60GB) も入手した。後日談だが、これから1週間もしないうちに HDDがぼろぼろと不良セクタを吐き出したのでこの日に購入しておいて本当によかったと思う。

さて、帰宅後、早速液晶モニタを接続してみるが、時々画面が揺れてとても使えたものではない。ここでビデオチップの設定を見ると、当初、CRTを使っていた時の名残で VSYNC = 75Hz となっているので、思い切って 60Hz に落としてみるとすんなり解決、何とも美しい表示ではないか! とてもこの価格からは想像できない。CRTに比べて、にじみや揺らぎもなく、目の疲れも殆ど感じないのでとても助かる。ただ、解像度を XGAなどに下げると、拡大フル画面表示になるせいか、とても見づらいので、やはりよく言われているように液晶モニタは推奨解像度で使うのが望ましいようだ。

あと、添付のケーブルがよろしくなく、暫く使っているうちにケーブルにテンションがかかって断線したのか、色が滲むようになってきたので、手持ちのケーブルと交換した。これによって微妙なにじみもなくなり、さらに綺麗な表示になった。いくらコストが安いとはいえ、ケーブルなどの添付品に対する詰めが甘いのが気になるものの、これを抜きにすれば、非常にコストパフォーマンスの高い買い物で満足できる内容であった。

うーん、こんなに綺麗に映るんだったら、自分のデスクトップの CRTもそろそろ液晶に変えたくなってきたなぁ...。

最後に、対応解像度を IO DATA様の公式情報から引用させていただき、備忘録としたい。

対応パソコン 表示モード HSYNC(kHz) VSYNC(Hz)

 

Windows 720×400 31.5 70.1
640×400 31.3 70.0
PowerMac 640×480 31.5 59.9
37.9 72.8
37.5 75.0
800×600 35.2 56.3
37.9 60.3
46.9 75.0
48.1 72.2
1024×768 48.4 60.0
56.5 70.1
58.0 71.9
60.0 75.0
1280×1024 64.0 60.0
80.0 75.0
  640×480 35.0 66.7
832×624 49.7 74.5
1024×768 60.2 74.9


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