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[1997.01.25] Roland SC-88Pro (MIDIモジュール)

MIDI再び...

SC55mkII + SC88Pro数重なるオーディオへの投資に刺激されたせいでとどまるところを知らない物欲のせいか、慣れ親しんだ SC-55mkII がさびしく見えてきた。そんなわけで、新年早々、何を間違ったか、現在、地球上に存在する最強のDTM音源 Roland SC-88Proを追加導入してしまったのだ。写真は、筆者のシステムで SC-55mkIIに乗っかる SC-88Proである。う~ん、壮観!! その音...一言、

素晴らしすぎるぅ~(T^T)

特に、FMIDICLA(NIFTY の MIDIクラシックデータ)にある各データの再現度は飛躍的に向上し、ちょっとしたパソコン用のスピーカーで聞く限りは、もはや生演奏なのか、MIDIモジュールによるものなのか、一聴して判別がつかないほどだ。ただし、55mkII専用データの一部は正しく再生されず、若干イメージが変わる。Roland の GS音源は、現在までに、以下のようなラインアップになっている。

SC-55ST → SC-55mkII → SC-88ST → SC-88VL → SC-88Pro

ここで、55系は MIDI入力 1系統(16ch)、88系は入力 2系統(32ch)という大まかな違いがある。ここで、筆者が 97年初の現時点でお勧めする MIDIモジュールは、ずばり、SC-88STである。お金に余裕があれば Proでも良いが、現状、そこまで必要とするデータは数えるほどしかない。その点、88STは価格もかなりこなれてきているし、何といっても対応データが無数と言って良いほどである。

ここで、88ST単品で購入するか、ミュージ郎セットで購入するかの選択肢が生まれるわけだが、ここはミュージ郎にしておくべきであろう。

理由は、88系音源(32ch)の場合、MIDIモジュール2台分に相当するため、従来のMIDIインタフェース(MPU-PC98や MPU401、サウンドブラスタ上の401互換ジョイスティック端子出力)では、半分の16chしか鳴らせないためである。

となれば、結局、2ポート出力を持つ SUPER MPUボード(2万円は下らない)を入手するか、シリアルコントロールするしかない。そういったことを考えると、結局は ケーブル、ドライバ、シーケンスソフトまで組になって、単体音源と殆ど価格の変わらない「ミュージ郎セット」購入が吉である。ちなみに実勢価格5万円~5万5千円のはず。10年前には1000万円を下らないと思われるこのシンセ性能がワンボックスになっていることを考えれば、もう迷わず「買い」だろう。

悲しいかな、MIDIモジュールに関しては、コンピュータ機器ではなく、「楽器」であるため、いくら待ったからといって価格がさほど下落するものではなく、結局「欲しいときに迷わず購入」というのが、正しいMIDIとの付き合いかたではないかという気すらするのである。


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