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[1998.04.04] REUDO RE-ETLC/T (LANカード)

ネットワーキング環境へ

Mac,WinともにMOドライブを導入し、大容量のデータ交換環境が整うことで、データ交換の利便性は確かに増した。しかし、それとは裏腹に、MOの遅さに対するフラストレーションは徐々に増大しつつあった。そしてついに1週間が経過。我慢の限界を超えた私は、新たな方法を模索することにした。全く何のために MO買ったんだか(笑)。そこで、まず基本に戻って、Mac-Win間のデータ移動方法を再考してみる。

移動方法 メリットデメリット コメント
(1) フロッピ ・投資不要。とにかく簡単で楽 ・スピードが遅い
・1.44Mが上限
今時 1.4Mのデータは少ないっしょ
(2) 自分宛て
メールの利用
・モデム以外の投資不要 ・双方にモデム要
・非常に遅い
・プロバイダへのアクセス料金は必要
この項は冗談で書いてみたかも(笑)
(3) 外付け
SCSI機器
・メディア容量上限までOK
・ソフト類の特別な設定不要
・MOは書き込みが遅い
・双方に SCSI I/Fが必要
MOの遅さに我慢の限界が...(--#)
(4) Peer to Peer型
IP接続
・移動データ容量に制限なし
・特定のホスト不要で安価
・ftp環境構築が別途必要
(ブラウザ/shareware等にて代用可)
・ネットワークボードが双方必要
いろいろ組み合わせれば
なんとかなるかな?
(5) UNIXサーバーを
介した IP接続
・Mac,Winマシン側の設定が楽
・UNIX上ディレクトリを双方マウント可
・UNIX専用マシンの導入が必要
・設定が少々煩雑(SAMBA等)
・ハブを含めたネットワーク環境要
だからマシン新規導入する金
ないっちゅーのに
(6) WinNT Serverを
介した IP接続
・設定簡単。
シームレスにデータ共有が可能
・NT用マシン導入が必要
・NTサーバーは高価(12万円前後?)
何考えてこんな値段のもの
売ってんだろうね?>M$

(6)の NT Server は問題外としても、確かに(5)のように、PC-UNIXでも立てれば理想的だが、マシンを新規導入するスペースも金もない現状ではいかんともしがたい。しかし、いずれは可能となる時期もくるだろう。となれば、(4)でもいい。まぁ、いずれにせよLAN構築は不可避な状況だと言う結論に達したのだった。では、LAN環境を構築するとなれば、ファイルの共有をどうするか...。

とにかくコストがかけられない現状を考えると、共有という理想はおいといて、とりあえず、双方で ftpサーバ機能が実現できて、LAN経由でファイルがコピーできるレベルが実現できれば十分だ。これを簡単設定、かつ無料で行えるソフトと言えば... 「Microsoft Personal WEBサーバーだ!」 しかも、運良くこのソフトは Win版も Mac版も存在する。となれば、あとは Etherを組むだけで十分事足りるではないか!! 既に Winには NIC(NE2000相当)が載っているので、あとは Macに Etherアダプタを取り付けて、クロスケーブルで接続すれば物理的には OKだ。善は急げ! 早速、アプライドへ直行する私がいた(^^;)

REUDO RE-ETLC/T

なぜアプライドかと言えば、今時 Mac LC (LC PDSスロット)につながるような Etherアダプタを扱っている店がここぐらいしか思いあたらなかったからである。いざ店に入ると、私の読み通り、Mac LCにもつながる REUDO RE-ETLC/T (→写真)があった。しかし、今時 1万円もするLANアダプタとは...。しかし現状、LC用には代替品がないので早速ゲットする。こんなところでMacの悲哀を感じてしまう私であった。

アプライド AL-EH5TSW

さて、これでLANアダプタは揃った。ここでもう一度考えてみる...。私はたびたび職場のノートPC(Windows 95)を持ちかえって自宅の Winと繋いで作業をすることがある。となると、Mac-Win間でクロスで繋いでしまうと、ノートとの接続でいちいち繋ぎ買えねばならず、困るではないか....これでは、MOを繋ぎ替えてたころと何ら変わりない。せっかくネットワークを組む以上は、やはり HUBも必要だ!

というわけで、さらに店内を見て回ると、アプライドオリジナル品であるアプライド AL-EH5TSW (←写真)という4+1ポートのバカハブ*を発見。台湾製と思われるが、鋼鉄製のがっちりとした、それでいて無駄のないコンパクトな筐体が見れば見るほど頼もしく、隣にある一流メーカー製のハブがなんだか貧弱に見えたりするので、これに即決めしたのであった。持ってみるとなかなか心地よい重さだ。

(*)スイッチングハブ(インテリジェントハブ)に対する対語。当時SW-HUBはとても高価な代物で、家庭で使えるようなものではなかった

さて、帰って早速ネットワークを張る。pingが通るのを確認し、Microsoft Personal WEB Serverを、Win, Mac双方に導入する。MSの製品なので期待はしていなかったが、いざ導入してみるとなかなか高機能で、一応思ったよりも安定して動くのでほっと一安心。共有フォルダを双方で作っておけば、とりあえずデータを移動できる状態にはなった。しかしここまでくると、もっとシームレスなデータ共有への欲求はさらに高まってきてしまうのが悲しい。うーん、やっぱり PC-UNIXを立ち上げるかないのか!?

などと思ってはみたものの、もう時代は 1998年。Macを使って作業をすること自体、この後激減してしまい、殆ど電源を入れることが...(^^;)


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