このブロードバンド後進国日本においても、NTTの鎖国政策が破綻して、この春からようやく ADSLの導入が本格化してきた。本当に感慨深いものである。ウチも、これに備えて、年初には既に無線LAN＋ルータを導入済みで、DSL側の回線さえ繋がれば即日利用可能な状態となっている。
とはいえ、NTTの露骨なISDN優遇政策に引きずられてしまっているウチの場合、わざわざ再びアナログ回線に戻さねばならぬという手間も生じる。いや、それ以前に、僅か1年ちょいでは、TA代のモトすら全然とれていない(--;) そんなことを考えると、即座にADSLサービスに飛びつく気力するら起こらず、まずはサービスプロバイダ各社の動きを見極めてようと、暫く成り行きを見ているうちに早数ヶ月が経過していた。
(ちなみに、この時点でのネットワーク構成は以下のとおり)
その間にも、ヤフーBBの参入の余波は大きく、各社とも大幅値下げを余儀なくされた結果、昨年までは全く日本国内に限って無名だった ADSLという言葉も現実的な選択となってきた。というか、サービス開始僅か半年にして、今や日本の ADSL料金は、世界で1、2位を争う安さとなっている。そろそろ潮時だろう。
ただ、ここでヤフーBBなどで契約してしまうと、現在のプロバイダから乗り換えねばならず、そうなると、出先における PIAFS通信が出来なくなるという問題が発生して、これは無視できない。加えて、来年あたり引越しを考えている関係で、回線移設などの敷居が低い NTTはなにかと便利じゃなかろうかという考えに達し、NTT西日本の ADSLサービスを依頼することとした。しかし、最近は申し込みが殺到して1ヶ月待ちは当たり前だと聞くしなぁ...。とりあえず、NTTに電話をかけてみると、意外や意外、今なら1週間程度で工事が終了するとの嬉しい返事。早速申し込みを行い、予定日には開通。
これで、全端末からインターネットへアクセス可能になり、また、心配していたスループットも 1.1Mbps程度と、想像以上に出ている。ネット接続10年を経てようやくネットワーク環境が形になった気がして感慨深いことである...。
しかし、1年前の大ヒット商品なのに今は不燃物と化した無線TA、一体どうしたもんかねぇ...(-o-;)