COMPAQミニタワー P5-100を導入した私であったが、当初は、Windows 95のアップグレードCDが届くまでのわずかな間、Windows 3.1 でしばらくお茶を濁そうと考えていた。とりわけ、日本語環境の整備が追い付いていない* ので(今でもこうしてPC98でメールを書いているが)、通信にすら使っていないという情けない状態である。
しかし、COMPAQに問い合わせたところ、Windows 95のアップグレードCDは、発送が大変込み合っており、年明けまでは無理だろうとの話だったため、その間、貴重な COMPAQ を稼働率 0でほったらかしという訳にもゆかず、まずは、目下 PC98環境に接続されている MIDI音源 Roland SC-55mkIIを COMPAQ DOS/V + Windows 3.1で動作させようと、ツールを探し始めた。
ところで、Windows環境では、標準でついてくる「メディアプレーヤー」を用いて標準 MIDIファイル(*.MID)を再生することは可能である。ところが、国内のオリジナルであるレコンポーザー形式(*.RCP)などは再生できない。そこで、RCPデータを再生するためには、フリーソフトなどを用い、毎回毎回、*.MID に変換するしかなかった。そのため、98上の MIMPIのような快適環境には程遠く、従って MIDIは DOSということになっていたというのが実状である。最近では MIMPIは DOS/Vにも移植されているので、なおさら DOSといった感じである。
とはいうものの、やはり Windows環境に MIMPI移植を望む声は多く(本当に MIMPI は素晴らしいソフトである)、そうこうするうちに、CMPLAY(CD/MIDI PLAYer, CMPとも)というツールを発見したのだった。 CMPLAYは、Windows環境で動作する CD-DA 並びに MIDI再生ツールであるが、何と、MIMPIで有名な *.WRD が再生可能なのである\(^o^)/ 従って、MIMPI対応データは、Windows上では CMPを用いることによって難なく歌詞や画像データを含めて楽しむことができるらしい。
私は最初、所詮 Windows上での MIMPIエミュレーションなんて... と思ったのだが、実際にインストール・動作させてみてびっくり。MIMPIで動作するデータは事実上 100%同じように動作する。しかも、操作性を向上させる数々のサブウインドウ、SC-55の LCDエミュレーションウィンドウまである。もうひたすら感動感動....(ToT)
さて、これで Windows上の MIDI再生環境は整った。ちなみに、CMPが動作していた当時のデスクトップと、その当時のコメント(仲間内へのメール)を下記に抜粋する。
本文にもあるように CMP(CD/MIDI Player)の動作画面です。まさか、それにしても98の MIMPIを Windows 3.1上で完全エミュレーションするとは驚きだ。諸兄の中には「歌詞カードなんてMAGデータとテキストファイルのマクロだろ」と思われる方もいるかと思うが、どっこい、一部のデータには COMファイル(98専用のプログラム)で歌詞を表示しているものもあるが、それすら動作させるという凄まじさ... フリーソフトもここまで来ると強烈だ(^^;)
とりあえず、Windows上で MIDIファイルを演奏するには史上最強のツールだと断言できます。ファイル形式は標準MIDI(*.MID)とレコンポーザ(*.RCP)に対応してますので、バラード(*.SNG)などを演奏する際には、コンバータのフリーソフトなどを使って一旦 *.MIDに変換する必要はあります。
このファイルの画質の方だが、モトは 800×600/256 色なので、縮小した時点で既にしおしおになり、さらに減色(ディザ)をかけて文字など原形を留めていません。あくまでも雰囲気ということで。本当は素晴らしく美しい操作画面なのですが...
なお、私は通常 Windowsを 1024×768/256 で使っているが、1024×768 を 640×480 に落とすともう見えなくなってしまうので撮影用に 800×600で使用したのである(^^;) これをさらに縮小する際になんで 640×400 にしなかったかというと、単にアスペクト比を崩すとますます画像が乱れるので.. ちなみに「ときメモから抜き出して作った詩織ちゃん壁紙がアヤシい」とか、演奏曲目一覧の先頭が「不思議の国のスイートミント」だとかいう突っ込みは却下(;_;)
それにしても、もう時代は多色環境なんですね...。PC98の16色は軽くて小さくて合理的でいいのだが、やっぱり10年前の規格(^^;) この時進分歩の時代に10年間も標準の座を守っているというのは凄いが...
次に、なぜだか PCカードスロット RATOC REX-5051(図:右上)を増設(\21,800)。メジャーどころである i82365 ではなく Vadem製 PCICを採用しているあたりがなかなか怪しげ。理由は、某社ポータブルCD-ROMに付属している似非 SCSI® カードを接続し、SCSI機器をつないで動作確認を行ったところまでは良かったのだが、こうなると、とりあえずこの似非 SCSI® インターフェースを用いて、筆者宅にある3台のパソコン(98,Mac,DOS/V)で共通に使える SCSIハードディスクを購入しようという考えが沸いてきたのである...。