Let's note を買ってからというもの、メールに関しては、すべてノート側で一元処理できるようになって、本当に便利になった。そんなわけで、手持ちの PHSデータ通信カード (Panasonic KX-PH402) は、ここのところ本当に重宝している。もっとも、PHS 経由だと、通信速度は 32Kbpsだし、通話料金も通常の電話回線よりはそれなりにお高いので、普段は V.90モデムを使っているのだが、やはり、出先では PHSデータ通信カードは不可欠なアイテムだ。
ところで、この PHSデータ通信カード、酷使しすぎたせいか、ここ暫くは PCカードコネクタ部分の接触がどうも宜しくないらしく、何度も抜き差しせねば認識しないようになってしまってきた... というより、マトモに認識することのほうが稀といった状態である。これでは、せっかくのモバイル環境が台無しだ。
そこまでしてデータ通信する必要もないのではという突っ込みもあろうかと思うが、人間、いったんモバイル環境に足を踏み入れてしまうと、そこからなかなか抜けきらないらしい。このあたりは「携帯電話や、情報端末(PDA や iモードなど)」をいったん使ってしまうと手放せないのと同じで、説明せずとも容易に理解してもらえることだろうと思う。やはりいつでも満足なメール+WEB閲覧環境があるというのは、本当に便利なもので、これがなくなると、特別実害がなくともとても不安になる、一種の保険的心情みたいなのも働くのだろう。
さて、私が利用しているのは DDI-P の PHSで、もともと高出力の基地局を設置し、切れにくい上に、最近では H"というサービスに切り替わり、64Kbpsの通信環境が整ってきた。ここで、よく考えれば、PHS は時間課金制だから、32Kbps より 64Kbps の方が電話代的にもオトクに決まっている。それに、DDI-Pが 比較的切れにくいとはいえ、携帯に比べれば雲泥の差の PHSだから、通信が短時間で高速に終わるようになることは、精神衛生の面からも好ましいことだ。うーん、となると、これを機に PHSカードを最新のものに切り替え、64Kbps環境にするのがよいかも...。
そこでぼちぼち例によって下見。最近では PIAFS通信アダプタも、USBタイプのものが主流になりつつある。それに、PCカード型に比べコストが安いらしく、店頭価格も1万円未満でなかなかリーズナブル。しかし、手持ちの Let's note は悲しいかな Windows 95(=USB非対応) だし、それ以前に、パソコン本体に USB端子がついていない(--;) 最近は何でもかんでも USB化してきているが、ここまで USBが普及するんなら、無理してでも USB装備のパソコンを買っておくべきだったか...。
と、あまり後悔してばかりいても仕方ないので、とりあえず PCカードタイプの通信カードを探す。DDI-P対応 64K通信カードは、SII と Panaから出ているが、Panaの方は SIIの OEM(?)らしく、店頭価格も同じだったりするのだが、Panasonic KX-PH405 を選択。ただ、私のつかっている PHS端末本体(ちなみにこれも Pana製)は、まだ H"に切り替える前の普通のぴっちなので、この時点で 32Kbpsでしか使えない。なんでも、聞くところによると、H" は大人気で品切れとのこと。みんな高速モバイル通信が好きなのねぇ... えっ、単にPHS端末としての、ハンドオーバー機能が必要なだけだって??(^^;)
時は流れて、ようやく翌月 (2000年1月) になって H"端末に切り替えることができたので、ここで初の 64Kbps* PIAFS通信を体感。おお、添付ファイル付きメールもそれなりに快適に取れる! こうなると、自宅においても、ノートから電話回線を延々と引き回して、V.90モデムでいちいちダイヤルアップするのもめんどくさいなぁ... というわけで、早速、料金プランを「年契+Lパック」に変更。コタツに居ながらにして、月間 4,000円弱の通信料金(PHS通話料含む)ですべてのメールを処理できるようになった。うーん、便利だし、なんとなくトータルコストとしても下がったような気がする...。まぁ実際のところ、「電話回線/PHS」どっちが得なのかは、長期間使ってみないとわからないが、とりあえず、モバイルマシンが本当の意味でモバイルになったという意味では、64K PIAFS化した意味は大きいかな?