2月にベアボーンPCを買ってからというもの、ただでさえ狭い棚上に、デスクトップPCが4台も並ぶことになって、ますます狭くなってしまった。PCを畳むのが得策であることは重々承知なのだが、それでは何のためにPCを買ってきたのか分からないので(^^;)、次善の策として、普段使わないものをどこかに追いやることにした。
いちばん邪魔になっているのは間違いなくプリンタだ。あまりに印字速度が遅いため、年に何度かしか使っていないこともあり、必要性はとても薄い。とはいうものの、プリンタ自体は机上から別の場所に移したからといって、畳んでこじんまりと収納できるようなものではない。押し入れの空間収容率97%の現状、プリンタなどしまう場所もない... ということで、当面現状維持だ。
次に目につくのがEPSON SCSIスキャナだ。実は、このスキャナ、PCにつながっていなかったりするのだ。というのも、一昨年引っ越して現在の棚にPCを収めたときに、配置上どうしても SCSIケーブルの長さが足りず、繋げていないのに場所だけとっているという状態になっているのだ。必要なときはわざわざケーブルの届くところまで引っ張り出して、ほとんど空中配線状態で作業を行うのだが、これではあまりにも不便で仕方ない。スキャナは実際、時々使っているので、畳むというわけにもいかない。
それにしても、最近のスキャナは小型化してるし、安いなぁ。モノによっては1万円を切っている。店頭で蓋を開けて中を覗き込んでも一体このどこに部品が入っているの?という感じすらするし、こんな機構でマトモに画像が取り込めるのか本当に心配になってくる(笑)。それだけ改良されてきたということなんだろうなぁ。それに、USBタイプのものが圧倒的に主流だ。USBなら使うときだけ接続すれば、普段はしまっておいてもOKだし、みみゆき様のノートパソコンでも気軽に使えるようになる。いや、宅内LANの完成している今なら、そもそも、デスクトップにスキャナなど常時接続する必要がなく、ノートで取り込んだあとでデスクトップにデータを移動すれば良いわけで、そうすれば場所もとらないし、いいことづくめだ。やはり、SCSI全廃計画に死角なしといった感じだ。そうだ、やはりSCSI全廃計画の第一弾はスキャナを置いて他にあるまい。こう考えると、何が何でも USBスキャナを買わねばならない気がしてきた。
スキャナの実質的な選択肢は EPSON か Canon だ。個人的には使い慣れた EPSONが欲しいなぁと思い、まずはカタログを取りに店頭に行ってみる、と隣を見ると Canon から USB給電式のスリムタイプスキャナが出ている。ををぉ、カッコイイではないか!これぞ USBスキャナの真骨頂じゃ!
そうそう、ウチの場合は、フイルムスキャナもデジカメもあるから、フラットベッドスキャナは平面物をそれなりに取りこめれば全く問題なく、薄型でUSB給電となれば、まさにうってつけのスキャナといってよいだろう。早速カタログを手に取る... と、光源が LEDと書いてある。確かに最近ではレーザプリンタの光源として LEDはある程度市民権を得ているが、かといってカラースキャナに LED光源というのもなんだか心配だ。しかし、店頭に置いてある取り込み画像サンプルはとても美しく、全く遜色無いものだ。うーん、なんだか信じがたい。
こんなことを思いつつ、帰ってネットを検索していろいろと情報を調べてみるが、実はこのスキャナ、それなりに評判も良く、使える製品とのことらしい。あと心配なのは、取り込みユーティリティの使い勝手だが... こればかりは慣れるしかあるまい。ならば買うしかない。さて、この機種には N656U(600×1200dpi) と N1220U(1200×2400dpi) の二種類があるが、実勢価格にさほど差がないことを考えると、解像度は高くて困ることはあるまいということで、 CanoScan N1220U を買うことに。
というわけで、アプライド博多に向かう。13,800円とは... うーん、ちょっと高いなぁ。と思いつつ、2、3店経由して最後にアプライド大橋店に行ってみると、なぜか博多の本店よりちょっと高い値札がついていた。店員に話を聞くと、アプライド各店とも値札が一緒というわけではないとのことで、まけてもらって 13,500円にしてもらう。うーん、アプライドにはちょくちょく行っているのに店舗間で値札に差があるとは気づかんかった(同じ日にアプライドの店舗をハシゴすることは今までなかったからなぁ)。
持ち帰って早速動作確認。USB給電の安定性も特に問題なく、VAIOノートでも、デスクトップでも問題なく動作した。後に Librettoを買ってから繋げてみたが、何ら問題なく動作したのでびっくり。
LED光源ということで心配していた画質については全く問題なし。ただし、この光源、フォーカスという意味では若干条件がシビアなようで、平面の紙については完璧なまでに取りこめるものの、折り目のあるような紙については、折り目の跡をスキャニング段階で消すのはなかなか難しい。個人的にはフィルムスキャナもあるしデジカメもあるということで全く気にならないが、人によってはこのあたりを重視する人もいるかも知れない。いずれにしても、このあたりは割り切りが必要だろう。
あと、EPSONスキャナを使っているときに、「取り込みユーティリティツールは良く出来ているなぁ、他のメーカーのは使えないのでは?」などと考えていたが、今回の Canon のは哲学がちょっと違っていて、とてもシンプル。使わない機能は省かれている反面、重要な部分にはそれなりに気が配られているという感じで、かなり使いやすい。逆に細かい調整が必要なら、付属の PhotoShop LE で加工すればよい、という感じのとても気持ちの良い割り切り方で、なにより、この価格でPhotoShop LEがついているのはとても好感が持てる。PhotoShopLEを単品買いするぐらいなら Canonスキャナを買うのが当然の選択という気もするな... (^^;)
それにしても、思惑通り USBスキャナは本当に便利だ。こうなると、プリンタも USB化してしまいたくなってきたなぁ...。