そうこうしているうちに2週間が過ぎた。その間にも新たな時代の波は押し寄せてきたのである。なぜか、寮内で”常駐タキシード山本仮面様”が流行りはじめたのである。知っている人は知っていると思うが、このプログラムは、Windows上のエラーを常駐監視し、エラー発生時には薔薇が飛んできて、タキシード山本仮面様(実写)が軽快な音楽に乗って現れ、怪しげな唄(うぉっおぉたきしいどぉ～やまもとかめん～♪)などと唄いながら”タキシードエラー” ボックスを表示するという、なかなか痛快なお笑いソフトである(フリーウェア)。→言うまでもないがタキシード仮面様(セーラームーン)のパロディ。
そういえば、私は RAに Windows 3.1 を載せた時点で、このソフトを組み込むなどということは考えたことすらなかった。なぜなら、Windowsを入れたその時点では86ボード(サウンドボード)もなかったし、メモリも汎用メモリしかなかったし、HDD容量は逼迫していたし、CD-ROMなどなかったからである。
ところが今は違う！。「倍速 CPU、2台の HDD(計580MB)、CD-ROM、MIDI I/Fボードに86音源ボード、32bitアクセスローカルメモリ、フルカラープリンタ」。もう表面上だけ聞けばとても 386マシンRAのスペックとは思えないこのマルチメディアぶり(爆笑)。よし、ウチも入れてやる…。早速 CD-ROMから HDD上に解凍し、Windowsのメニューに登録し、常駐させる。この状態で、ファイルマネージャ上で、フロッピーの入っていないドライブをクリックする…。
と、ひゅーと軽快な音とともに薔薇が飛んできた。私はちょっと感動すら覚えた…が、次の瞬間砕け散ったTM。タキシード山本仮面様は、何と単なる黒一色のウインドウでしかないのである。軽快な音楽とは対照的に、その姿は悲壮感を呼び起こさせるのに十分であった。
あまりに悔しかった。そう、グラフィック能力が足りないのである。なんと98オリジナル低解像度16色環境では山本仮面様は表示できなかったのだ! サウンド機能も、記憶装置も余裕を誇っているこの状態にして、あまりにも痛い一点を指摘されたような気さえした(爆笑)。
そのとき、私の頭の中にふと、この前ローカルメモリに挿し替えたときに、汎用メモリの挿さっていたスロットが1つ空いたことが浮かんだのである。そう私は随分前にも(さくらさんの家に行ったとき)、やはり JPEGや PICを見るには多色環境じゃなきゃ作者に失礼とすら思い、アクセラレータボードを買おうと思ったことがあった。しかし、できなかった。その理由は、RAの4つのスロットが既に埋まっていた(SCSI / MIDI / メモリ / 86ボード)。しかし、今のRAは昔のRAとは違う。スロットがきちんと1つ空いているのだ(繰り返すようだがメモリ)。しかも、今回はフルカラープリンタを活かすという大義名分もある。
さらに、1つ空いているスロットがなんだかボードを挿してくれといっているように見えてしまう。もうこれは”運命”としかいえない何かがある、そんな気になってきた(水爆)。
こうして翌日には ZEEXにグラフィックアクセラレータボードを買いに行く私であった。もっともRAで Windowsを本格的に使うつもりなどさらさらない私は、高級な Canopusの商品など買おうはずもなく、1万円しないボード キャラベル PC98MWA を買ってきたのだが…。
写真(→)は、今回買ってきたアクセラレータボード(PC98MWA)を装着した状態。久々に4スロットとも埋まると壮観だ。念のため解説しておくと、拡張スロットは上から順に
| (1) | 86音源ボード(→購入記) |
| (2) | SCSI |
| (3) | アクセラレータ(今回購入分) |
| (4) | MIDI I/F(→購入記) |
である。また、下部に見えるコネクタ類は、左から順に
| (1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) |
| 電源コンセント | Analog RGB | Digital RGB | FDD増設端子 | RS232C | プリンタ端子 |
となっている。また、右端に縦に見えるのが、PC-9801 RA51 に内蔵の SASI 40MB HDDから出る SASI増設 I/Fである(^^;)
↑そうなのである。さらに、今までは見れなかったJPEGや PICを見たりしたがこれは結構遅い。まぁでも相当綺麗だ。壁紙もきちんと出るようになった。そして、見たことのないフルカラー環境で PhotoCDと洒落こもうと考えた。
画像を展開していく…。「メモリが足りません」の表示。こうなったらさらなるメモリ増設しかあるまい。
なんて悲しいんだ(;_;)まあある程度予測されたこととは言え、あまりに悔しい。しかし、これだけのためにさらなるメモリの増設は今月の貯金を崩しても飯にすら困るというこの状況には辛い。しかも、アクセラレータを付けたからには、今みたいに 640×400ではなく、高解像度で使いたい。早くマルチスキャンモニタが欲しい。できれば NANAOの FlexScanが～ (CoCo* でやっとこれまでの一連の衝動買いの原点に戻る私であった)。それにしてもとんでもないのが、最初の目的である「マルチスキャンモニタを買う」から完全にずれてしまったこの事実である。
さて、私が快適な Win環境を、快適な MacOS環境を手に入れる日はいつのことだろうか? 思わず自問せずにはいられない今日この頃である。私ももう立派なトホホ者の一員である(T^T)
同情せずとも金をくれぇ～☆